Positive-Negative harmony dictionary

ネガティブハーモニーと呼ばれるものが指し示す範囲は色々あると思いますが、その根本として、通常のハーモニーを「ポジティブ側」とみなし、それと対になる「ネガティブ側」を想定する、という構図はどの視点にも共通すると思います。


なので、備忘録的に、両者の間の「翻訳」を辞書のような形でまとめていきたいと思います。ひとまずは簡単に分かる基本的な和音同士の対応と、昨日の記事で述べたメジャースケールの拡張です。



$\begin{array}{l|l}
\mathbf{positive} & \mathbf{negative} \\ \hline \hline
major\ triad & minor\ triad \\ \hline
major\ 7th\ chord & minor\ \flat 6th\ chord \\ \hline
major\ 6th\ chord & minor\ 7th\ chord \\ \hline
7th\ chord & minor\ 6th\ chord \\ \hline
V7 \rightarrow I & IIm7(\flat 5) \rightarrow Im \\ \hline
major\ scale & natural\ minor\ scale \\ \hline
harmonic\ major\ scale & harmonic\ minor\ scale \\ \hline
mixolydian\ \flat 6\ scale & melodic\ minor\ scale \\ \hline
\end{array}$





ポジティブ側での主音はネガティブ側での第五音に、ポジティブ側での第五音はネガティブ側での主音に対応します。
なので、ポジティブ側での「導音」、つまりシの音は、主音に下から半音でアプローチする音であり、ネガティブ側では第五音に上から半音でアプローチする音、すなわちフラット6thの音に対応します。
また、ポジティブ側での第六音、つまりラの音は、ネガティブ側では7thの音に対応します。
それらを、トライアドにそれらの音を足したもの、として表現したのが
$\begin{array}{l|l}
major\ 7th\ chord & minor\ \flat 6th\ chord \\ \hline
major\ 6th\ chord & minor\ 7th\ chord
\end{array}$
です。
同様に、7thとminor 6thも対応します。



また、ドミナントモーションは、C majorでのG7→Cに対応するものは、C minorでのDm7(b5)→Cmです。これについては別に記事を書きます。

また、スケールの対応は昨日の記事の通りです。


この辞書を少しずつ拡充していきたいと思います。








6月の演奏予定の方もよろしければご覧下さい↓

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