Inner Urge は、基本的にはいわゆるモードの曲なので、ビバップフレーズのような細かな非和声音からの解決の組み合わせで歌い上げるというよりは、スケールの中での音形の選択で聴かせる曲だと思いますが、このテイクはそのお手本と言ってもよいような適度な繰り返しと裏切りでフレーズがつながっていて、聴いていて飽きません。
以下に貼るのがギターソロの始めの4コーラス分です。ト音記号で低い音を書くために実音ではなくギターの譜面の高さ(1オクターブ上)にしてあります。
始めは音数が少ないところから始まっていますが、モチーフを展開するときに、4小節の区切りや4拍の区切りの様々なところから同じ音形を弾くことで変化がついています。それぞれのモチーフも天才的です。
全体的に、テーマの23小節目はしっかりと Bb7(#11) を弾いているように感じます。
2コーラス目の冒頭4小節では、F#m7(b5) においてナチュラル9th、すなわち G# の音を弾いています。
2コーラス目の12小節目では sus2,4 のような4和音でのアルペジオが見られ、その次には4度積みの音形が繰り返されたりなど、細かいパーツとしてはsus系の分散和音が多く見られます。
これ以上言葉にするのは冗長になるだけなのでやめます。
これ以降のコーラスも取ってあるので後日別の記事にしたいと思います。
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