Ghost Road / Otohito Fuse / Lead Sheet

オリジナル曲 "Ghost Road" のリードシートを公開します。






この曲は、昨年(2018年)の8月に行われたセイコーサマージャズキャンプの「作曲・アレンジ」クラス用に提出した曲で、当キャンプでは「Best Arrangement&Composition Award」をいただき、キャンプ最終日翌日のガラコンサートでは講師の先生方とこの曲を演奏するという大変貴重な機会をいただきました。ありがとうございました。

上の譜面はキャンプ用に提出したものと同じものです。



この曲を作曲するに当たっての一つのテーマは、「マイナーメジャー7thコードに含まれる増三和音を利用した長三度転調」です。
テーマ冒頭の「D - C# - Bb - A - Gb - F」という音列は、augの和音を半音ずらして重ねた形(シンメトリカルスケールの一種)になっていて、ここにはDmM7、BbmM7、GbmM7の三種類のマイナーメジャー7thコードが含まれています。この同じ旋律を、AセクションとBセクションではDmM7とBbmM7などという長三度離れた異なるコードの上で利用して変化を付けています。

Cセクションでは、ツーファイブという「下向き」の移動を、逆に全音ずつ上げていくことを意識し、その上にメロディを乗せました。ただし、ツーファイブがマイナーツーファイブなので、その意味では上に上がっていく動きは「ネガティブ側の強進行」とも見ることができます。

ソロは、「マイナーメジャー7thコードに含まれる増三和音を利用した長三度転調」を味わうための「DmM7↔BbmM7」を行ったり来たりする部分と、イントロのツーコードの部分とを何度も繰り返したあと、テーマの進行に移ります。


以下は少し前に自宅でソロで演奏したものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿