Keith Jarrett Trio "All The Things You Are" (1996, Tokyo) / Transcription 2

先日の記事の続きになります。

今日はピアノソロの1コーラス目です。



前テーマ終わりの神がかったブレイクのあと、その勢いのままピアノソロが始まります。
この曲に限ったことではないですが、キースジャレットの弾く右手のラインは、一見奇抜に見えて、よく見ると実はとてもインサイドというか、忠実にコードに沿いつつ、かといってありきたりではなく唯一無二のものが生み出されていて感動します。

各Aセクションの3小節目を裏コードで弾く、というアイデアはわりと毎コーラスやっています。また、4小節目を 7th と捉えることもよく行われています。

左手のコンピングは必要最小限であり、全く弾かないことも多いです。左手で和音を打ち込むときには、4拍目の裏に次の小節の和音を先取りすることをよくやっています。

着目すべき点はもちろんたくさんありますが、62,63小節目の右手のモチーフの半音上への展開などはとても面白いと思います。これについては、先日のラヴェルの楽曲の話と絡めて、別の記事にまとめることにします。

残りのコーラスについても少しずつ上げていきたいと思います。




6月の演奏予定の方もよろしければご覧下さい↓

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